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カメオブローチの金具、なぜこの形を選ぶのか|アクセサリー作家の金具選び

カメオブローチの金具、なぜこの形を選ぶのか|アクセサリー作家の金具選び
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アクセサリーを作るとき、
表からはほとんど見えない「金具」をどう選ぶか。

作品の印象や使い心地にも関わるため、
私にとっては素材選びと同じくらい、考えることの多い部分です。

今回は、Petite Raraの樹脂カメオに使用している
ブローチ&ネックレスの2way金具について。

なぜ、この金具を選んでいるのか

カメオを仕立てるための金具には、
もっとシンプルな平面タイプなど、いくつかの選択肢があります。

その中で、私がこの金具を選んできた理由は大きく二つあります。

  • ブローチとしてもネックレスとしても楽しめること
  • カメオを囲む細い縁に、さりげない装飾があること

縁には浅い溝が施されていて、
正面から見ると、それが控えめな装飾になります。

カメオブローチの金具、なぜこの形を選ぶのか|アクセサリー作家の金具選び

主張しすぎるわけではないけれど、
何もないわけでもない。

このシンプルさと、ほんの少しのクラシカルな佇まいが、
樹脂カメオをきれいに引き立ててくれると感じています。

金具は、見た目だけでは選べない

アクセサリー金具を選ぶとき、
デザインだけでなく、実際に使ったときのことも考えます。

この金具の場合は、ブローチピンに加えて、
ネックレスチェーンを通すための部分があります。

ひとつのカメオを、装いや気分に合わせて
ブローチとしてもネックレスとしても使える。

それも、この金具を使い続けてきた理由のひとつです。

けれど、同じものを使い続けることが正解とは限らない

先日も少し触れましたが、
アクセサリー金具の価格は大きく変化しています。

このカメオに使っている金具も例外ではなく、
仕入れ価格は初期の仕入時よりおよそ3倍になりました。

手持ちの在庫がある間はこれまで通り制作できますが、
その先を考える時期に来ています。

この金具をこれからも使い続けるのか。
別の金具を探すのか。
それとも、作品の価格を見直すのか。

材料費が上がったからといって、
単純に価格だけを変えればいい、とも思っていません。

「作り手が好きなもの」と「お客さまに必要なもの」

今回、金具について改めて考える中で、
また向き合う時間があります。

作り手である私が、
「ここが好き」「これを使いたい」と思うことと、
お客さまにとって必要なことは、必ずしも同じではないということ。

たとえば、私が気に入っている縁の細かな装飾。

女性モチーフをあしらったPetite Raraの樹脂カメオ

それは作品の雰囲気をつくる大切な要素だと思う一方で、
お客さまがアクセサリーを選ぶとき、
どこまで重要な部分なのだろう、と考えます。

反対に、ブローチとネックレスの2wayで使えることは、
実際に身につける方にとっての楽しみ方を広げてくれます。

作る側のこだわりをすべて残すのではなく、
何を残したいのか。
何なら変えてもいいのか。

そこを見極めることも、
ものづくりの一部なのかもしれません。

これからのPetite Raraにとって、よりよい形を

材料や金具の価格が変われば、
これまでとまったく同じ作り方を続けることが難しくなる場合もあります。

でも、それは必ずしも
「今までのものを諦める」ということではなく、
改めて作品を見つめ直す機会でもあるように感じています。

何を大切にしたいのか。
お客さまにとって、何が嬉しいのか。
そして、無理なく長く作り続けていける形は何なのか。

ひとつずつ見直しながら、
これからのPetite Raraにとって、よりよい形を探していきたいと思っています。

樹脂カメオとブローチ・ネックレス用2way金具を並べた制作風景

実際のカメオ作品はこちら

今回ご紹介した2way金具を使用した樹脂カメオは、オンラインショップでご覧いただけます。


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プティートララ / 西村 さゆり
プティートララ / 西村 さゆり
アクセサリー作家|小さな景色の編集者
チェコガラスやヴィンテージボタンを用いて、日々にそっと寄り添う小さな景色を制作しています。 Petite Rara 西村さゆり。
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